伊瀬谷四季の家族に関するプチ考察
考察というほど仰々しいもんじゃないけど。
秋山隼人
榊夏来
伊瀬谷四季
冬美旬
若里春名
わかりやすくHigh×Jokerのメンバーの名前を並べてみたのだが、見ての通り、名前の構成が漢字四文字の2人と漢字三文字の2人になっているのがわかる。
さらに、
【冬】美/旬⇔榊/【夏】来
【秋】山/隼人⇔若里/【春】名
と季節の字が苗字・名前に対称的に振られており、かつ夏冬・春秋が対称になっていることも見て取れる。
そして、中心にいる四季だが、【伊瀬谷四季】は五文字の漢字で構成されているうえに、読んだ時の音も五音になる。
(これは偶然の産物かもしれないが、ローマ字でもISEYA SHIKIと苗字・名前ともに五文字になる)
【四季】という名前を踏まえたうえでのこの文字構成より、伊瀬谷四季は意図的に5人組ユニットHigh×Jokerの対称軸として設定されていると仮定する。
その家庭の上で、High×Jokerの家族構成を検証する。
まず、【若里春名】と【冬美旬】は共に一人っ子の一人親家庭であることがすでに語られている。
また、同じ一人親だが母子家庭・父子家庭と対象になっており、さらに春名はバイトをして自活する苦学生で旬はお手伝いさんもいる裕福層であるところも対称的である。
次に【秋山隼人】と【榊夏来】は、兄妹がおり二人親家庭であることが明言されている。
兄妹は隼人が兄、夏来が妹とやはり対称的で、かつ両親が共働きで忙しいというところは共通である。
秋山隼人 :二人親、兄
榊夏来 :二人親、妹
冬美旬 :父子家庭
若里春名 :母子家庭
さて。この場合の対称軸とは、どのような家庭だろうか。
まず、四季には【姉】がいることが明かされている。(漫画や雑誌を貸し借りするなど、仲はいいようだ)
隼人の【兄】と夏来の【妹】の対称軸としての【姉】だろう。
【両親】については明言されていない。ただ、青森に祖母がいて、二人での会話では方言が出る=青森に在住していたということが見て取れる。
言葉遊びのようになってしまうが、軸として設定するならば、【どちらでもない】か【どちらでもある】ことが条件になるのではないだろうか。
つまり、【二人親家庭でもなく、ひとり親家庭もなく、一人っ子でもなく、兄弟もいない】か、【二人親家庭でもあり、ひとり親家庭でもあい、一人っ子でもあり、兄弟もいる】である。
前者はたとえば、両親兄妹がいたが、何らかの事情で一緒に暮らせなくなった、と考えることができるかもしれない。
しかしそうすると、すでに「何らかの事情で両親を亡くしたと推察される山下次郎や渡辺みのり」や、「両親がなく、兄弟と離れ離れになった大河タケル」、「施設育ちだと明言されている黒野玄武」などがおり、身も蓋もない言い方をすれば『キャラが被る』のである。
単に両親が忙しくそばにいられないだけならば、それこそ秋山隼人や榊夏来と被る。
八年目に突入する中、今だ出ていない伊瀬谷の家族情報としては、ギャップこそあれ、他のキャラとの被りは否めない。
(ちなみに、明言されている一人親家庭は、「若里春名」「冬美旬」「天ヶ瀬冬馬」「卯月巻緒」「岡村直央」「牙崎漣」とけっこうそれなりにいる)
では後者だが、実は【二人親家庭でもあり、一人親家庭でもあり、一人っ子でもあり、兄弟もいる】という条件を内包し、かつ、現状のキャラクターと設定が被らない状況が一つ存在する。
それは、【再婚家庭】だ。
実は上記の通りひとり親家庭だと明言されているキャラはいるが、再婚家庭だと明言されているキャラはいない。
例えば、『元々は母子家庭で母親の実家に身を寄せており、その後再婚して父と姉ができた』という状況は、すべての状況を内包できるのではないか。
もちろん、その逆の『離婚でひとり親家庭になり東京へ引っ越したが、姉や父方祖母とはまだ連絡をとりあっている』というのもあり得るが、ゲーム内で『姉とは漫画を貸し借りしていて、服の趣味も会う』という発言もあるので、その可能性は低いだろう。
(ピエールは異母兄弟がいるが、お国柄再婚とは別。もちろん明言されてないだけで再婚家庭のキャラが他にもいる可能性は大いにある。あと、ざっと確認したつもりだが再婚家庭を明言されているキャラの見落しの可能性もあるのでその際はコメントを頂けるとありがたい)
と、四の五の言ってみたものの、「一般的に描かれるような、両親が揃い姉がいる所謂ふつうの家の子」という可能性も十二分にあり得る。というかその方が可能性が高いかもしれない。
ただ、8年の歳月の間に両親の影が全く見えない理由を考えたくなってしまうというのが、オタク心なので許してほしい。
この考察の皮を被った与太話を書いている時点で、アイドルマスターSideM GlowingStarsの個別エピソードが出たのだが、
そちらでも「中学生の頃に青森に住んでいた」「おばあちゃんが今でも青森でくらいしている」(あとおばあちゃんからは「四季ちゃん」と呼ばれている)くらいしか情報が出ていない。
モバゲー版かサイスタか……早ければ今年下半期のハイジョ新曲イベントか、もしくは1年以内に実装されるはずのリメンバーショットで何か新情報出ないかなぁと待ち望んでいる次第だ。
次郎ちゃんと、私の思い出
私が高校生のころ(もう20年近く前)の話。
うちの学年を受け持っていた化学の先生で、次郎ちゃんみたいな先生がいた。
もちろん高身長のイケメンなんてことはない。
小太りで、背は低くて、無精髭で、カートゥーン柄のネクタイをつけていた。
新設の私立とはいえ、よく許されてたな。
私は化学が死ぬほど苦手だった。なのに、なぜか文系なのに化学選択だった。理由は省くが親がそれしか許してくれなかったのだ。
そんな事情で成績が地を這っていた私を「あはは、そうか、がんばれよー」と笑ってくれた。
気張らず、おどけて、いつも生徒たちの目線を忘れずに向き合ってくれた。
生意気なことたくさんいったけど、怒らず、そうかそうかって笑ってくれた。
同級生に合わせることが苦手でいじめられっこで
下の学年のばかりつるんでた私の泣き言を昼休みを潰してまで聞いてくれた。
私の理想の大人だった。
塾の講師のバイトをしてたときは、先生が理想だった。
きっと、315プロがある世界でも、次郎ちゃんは元生徒の誰かにとってそんな存在なんじゃないかな。
SideMにはまって、次郎ちゃんに出会って、先生のことを思い出した。
次郎ちゃんのユルい空気は、先生にすごく似ていた。
私は次郎Pじゃない。
でも次郎ちゃんを見るたび、実はちょっと背筋が伸びる。
M先生、私はオタクのまんま、今もどうにか生きてるよ。
だから、先生も元気でいてね。
次郎ちゃんのお仕事を見るたび、そんなことを思ったりするのだ。
LOVELESSと月の下で電話しての温度差で風邪をひいてほしい
そこにFata Morganaも突っ込もうぜ。
野上翔さんの歌い方が丁寧でめっちゃ好きだっていう話。
とりあえずざっと歌ってる曲リスト
……を全部まとめようとしたら、QUELLユニット曲めっちゃ多かったり、エムマスの合同曲どうしよう問題が発生したので、
あくまで野上さんの歌い方の話がしたいというテーマ上、ソロとデュエットに絞ることにしました。
※2020年6月現在
サイコーCOUNT UP!(伊瀬谷四季ソロ)
紅く染まる空(久我壱流ソロ)
眠る大鴉(久我壱流ソロ)
Blue Fire Crater(久我壱星・久我壱流)
Fata Morgana(堀宮英知・久我壱流)
8P(エイトピース)
Make up lip(野上翔ソロ)
アニマルズ・パレード 〜星降る夜には〜(アニマル村コンビ フクロウ・ウサギ)
切ないけどグラデーション(野上翔ソロ)
※この後にランズベリー・アーサーさんとのユニットソング「What is human?」が出たけど、書き出したときになかったから割愛。すみません。めっちゃいい曲です好きです。
Kashicomi
千葉翔也さんとのユニット。ミニアルバム6曲×2枚=12曲
散々語ってるので下記記事参照。
ソロ・デュエットに絞ってもこれだけあるんだなーって嬉しくなる今日この頃。
発売日は書きませんでしたが、サイコ―COUNT UP!と紅く染まる空とMak up lipが3曲とも2017年発売なのが感慨深いですね。
さて。Kashicomiを除くこの10曲をどんな切り口で語ろうか……と悩んだのですが、
ここはわかりやすく、私的おすすめ順で行こうかと思います。
あくまで自分基準です。ご了承ください。
①切ないけどグラデーション(8P)
これを語らずして野上さんのソロは語れないと個人的に思ってる。割と本気で。
80年代のシティポップ調の楽曲。
(山下達郎さんや大滝詠一さんなど。あまり詳しくないジャンルなので斜め読みで調べたら小田和正さんは違うらしい。まじか)
素晴らしい評を書いてくださってる方(リンク先の中盤)もいらっしゃるので、私の語彙力ゼロの記事を書くのもあれなんですが、とにかく曲が声に合ってる。
伸びやかで棘がなく柔らかい、でもどこか少し影がある声が、おしゃれでレトロな曲調ともどかしく切ない歌詞にものすごく合っている。
(キャラソンではない)野上翔が歌うソロ曲という意味では、現時点での最適解だなと思います。
この楽曲は8Pの月一配信ソロ企画で、他の7人の曲も「この人ならでは」っていう神曲ばかりなので、一つにまとまったアルバム「HappyGritter」マジでおすすめです。
②紅く染まる空(ツキプロ)
ヤバい広さの音域で殴られてほしい。絶対音感があるわけではないので正確ではないのですが、たぶん2オクターブと4音出てるっぽい。しかも地声で。(ご本人曰く、裏声は出して戻ってくるのが上手くいかないので苦手とのこと)(QUELLの他の4人曲を考えると、上も下もあと半音~1音くらい幅ありそう)
High×Jokerの伊瀬谷四季から野上さんに入った人なんかは、割とマジでQUELLの久我壱流を聞くとビビると思う。
つまり何が言いたいかというと、「この人こんなにすごいんだよ!?」って広めたいわけです。
とにかく、野上さんのまっすぐに突き抜ける声とサビの超高音が相まってめっちゃ気持ちいいです。
③Fata Morgana(ツキプロ)
野上さんの声の色っぽさ×久我壱流というキャラが持つギャップ=ヤバい。
堀宮英知役の西山宏太郎さんとのデュエット曲で、ラップ要素多めのテクノバラード(でいいのかな……テクノあんまり聞かないから自信ない)なのですが、まず柔らかい西山さんの声質と、まっすぐで雑味のない野上さんの声質がマッチしているのがとてもいい。そして、FataMorgana=蜃気楼に溶け込むような雰囲気の打ち込みの音楽の中で、お二人の声がものすごく色っぽい。
今まで歌われた曲の中でも、これが一番異質なんじゃないでしょうか。淡々と歌い上げてるからこそ際立つ声の色っぽさ。他では聞けない野上さんの声の雰囲気が味わえるのでお勧めです。
④サイコーCOUNT UP!(アイマス)
これぞキャラソン!と太鼓判を押せる一曲。伊瀬谷Pなもので、その分のひいき目があると思いますが、伊瀬谷四季というキャラクターを全力で表現してくださる溌剌とした歌声が大好きです。
「仲間といることが大好き!」というような弾む気持ちが前面に出ている声は、まさしく伊瀬谷四季の魅力が全開だなといつも思います。
何気に半音階が多く、華やかさの反面、地味に難しい曲だなとも思います。
野上さんが歌うキャラソンってどんな感じ?と思う方は、ぜひ一度触れてみてください。
⑤Make up lip(8P)
声に対する最適解が「切ないけどグラデーション」なら、こっちの曲はご本人のキャラクター性に対する最適解かな、という印象。
8P内での野上さんのキャラって、『ツッコミ』以外で考えると『お洒落で気づかい上手のお兄さん』なんじゃないかなーと思うところがあるのですが(実際、同輩の方々の中では、若手きってのお洒落な人って認識っぽいですし)
そんな人が「ピンク色のリップの擬人化として、女の子を勇気づける曲」を歌うのってめちゃめちゃいいなって思いました。お洒落で繊細な性格の役者に「怖がらないで、偽らないで、飾ることと演じることはまるで違う」って歌わせるのマジで罪。
ルージュじゃなくてリップってところが語感的に良い。化粧品のCMソングでも文句ないようなお洒落な曲です。
⑥Blue Fire Crater(ツキプロ)
野上さんのロングトーンが好きだなと再確認させてもらった一曲。久我壱流の双子の兄、久我壱星役の仲村宗悟さんとのデュエットです。
久我壱流の真っ直ぐさを体現するようなストレートな歌い方が特徴的ですが、何よりも聞いてほしいのは大サビの部分。力強さに惚れ惚れとします。
ツキプロでQUELL(所属ユニット)の作曲担当のはまたけしさんは、野上さんの歌唱力を余すことなく使ってくださる印象です。音域しかり、ロングトーンしかり。
⑦ダブルスターライト(8P)
8Pの朗読、StarlightStageの主題歌的な曲。黄色担当・八代拓さんとのデュエット。
打ち込みとギターのアイドル系のクールなJポップです。
10曲のうち割と早い段階で知った曲で、朗読を拝見する前に聞いたのですが、ほぼほぼアイマスの伊瀬谷しか知らない時期だったので、クールな雰囲気のギャップにやられました。というか、このクールな歌声から、「もしかしたら朗読では落ち着いた役をやっていらっしゃるのでは」と興味を持ったのが最初でした。そして期待どおりでした。
クールさの中に時折潜む切なさもすごく好きです。
⑧月の下で電話して(8P)
手紙だったり花束だったりと『相手に伝える』をテーマにしたデュエット企画で、野上さんと髙坂篤志さんが担当された『電話』がテーマの曲。フォーク調のポップスです。
何がどうって、彼氏感があふれるまっすぐさが最高です。健全も健全、ド健全。
記事のタイトルにもなっていますが、同じ恋愛曲のKashicomiのLOVELESSとの温度差でぜひ風邪をひいてほしい。LOVELESSは語尾で息を抜くような色っぽい歌い方なんですけど、月の下で~はド真っ直ぐな声の出し方で、野上さんという人の温度差がヤバい。
ご本人はあまり声を変えられない方だから~とかおっしゃることが多いですが、個人的には歌い方での細かいニュアンスのつけ方が素敵だなぁと思います。
⑨眠る大鴉(ツキプロ)
ツキプロの花鳥風月というシリーズでの鳥担当曲で、和ロックです!!
同じ壱流のソロでも、紅く染まる空はサビのハイトーンが印象的ですが、こちらはうって変わって低音が印象的な曲だなと思います。
そして大サビ直前の息の抜きかたがえっろい。
ツキプロはキャラクターが成長していくコンテンツで、この曲が出たときの壱流の設定がちょうど17~18歳だったはずなのですが、青年に移り変わっていく時期の少年の雰囲気がよく出ているのではないでしょうか。かっこいいです。
⑩アニマルズ・パレード 〜星降る夜には〜(8P)
可愛い。ひたすらに可愛い。のだけど、歌詞も含めて他のキャラソン以上にキャラソン感が強いので、なかなか単品でお勧めしずらいのが玉に瑕。
8Pの『アニマル村』という朗読シリーズのキャラソンで、野上さん演じる『フクロウ』と、益山さん演じる『ウサギ』のデュエット曲。朗読の内容をふんだんに盛り込んでいて、シリーズを聞いた方はほっこりとした気分になること間違いなし。
聴き所は、普段明るい役が多い野上さんが寡黙な雰囲気で、厳つい役が多い益山さんが可愛い全振りで歌っているところが新鮮で楽しいところです。
(もうむしろアニマル村を見てくれ(趣旨が違う))
と、言うわけで、2020年6月までに発売されている野上翔さんのソロ&デュエット曲レビューでした。
悩んだらとりあえずベスト3までは聞いてみてほしい……。
今回紹介した楽曲は、いずれも配信サイト(AmazonやMora、レコチョクなど)で1曲250円くらいから買えるので。
最後に、一部楽曲のYouTube公式視聴リンクを貼って締めさせていただきます。
野上さんの歌はいいぞ!!
8P 切ないけどグラデーション(動画7曲目)
8P ダブルスターライト
ツキプロ 紅く染まる空(動画2曲目)
ツキプロ 眠る大鴉
ツキプロ Fata Morgana
Kashicomiは凄いぞ
3回目にしてタイトルのネタが尽きてきた感あるので次回書くときは何か考えます。
声優の千葉翔也さん、野上翔さんお二人のユニットKashicomiの2ndミニアルバムがやっぱりすごかったっていうのを書き散らすだけの記事です。
Kashicomiとは何ぞやと思った方は下記参照。
タワレコさんのアーティストページ Kashicomi - TOWER RECORDS ONLINE
去年発売の1stミニアルバムの時に書き散らかしたページ Kashicomiはいいぞ - higaharaのブログ
もういい加減Kashicomiに関する記事は3回目なので、前置きは手短に。
というわけで。
Kashicomi2ndミニアルバム『Dusk』発売おめでとうございます!!
1stミニアルバムの時も「なんだこの完成度の高いユニットは」と驚いたわけなのですが、今回はさらに上をいく完成度の高さで、毎度「御見それしました」と言うほかないです。
雑感といいますか、とにかくケースを開けてパッケージを眺めて歌詞カードを見て曲の並び順を追った段階で「アルバムをCDで買う意義がある」と思わせてくれるユニットは本当に大好きです。
余談にはなりますが、サブスク、配信が主流である昨今、私自身お世話になっているのでそのありがたさは十二分に感じているのですが、それでも大好きなバンド・ユニットのCDを手に入れてワクワクしながら開ける高揚感は代え難いものだなと思います。
閑話休題。
新宿三丁目のゴールデン街を背景にしたジャケット写真や収録された各曲から、今回のテーマは「人の中で生きること、誰かと一緒に生きること」なのかなと勝手に受け取りました。
1曲目『Believer』は、重たいドラム音が主体のロックで、本人たちが「ここまで英語が多い歌詞は初めて」というだけあって半分以上が英語の歌詞になってて、もうとにかくカッコいい!Cメロがラップ調だったりととにかく攻めてる一曲で、戦いに挑むことをクールな言い回しで固めた歌詞に新しいKashicomiを感じました。
2曲目のシングルで先に発表されていた『雨が止むまで』。打って変わってメロウな曲調のバラードロック。シングルの時と立ち位置が変わってぐっと味わいも変わった!前作の『chance!!』もそうだったけど、これだからKashicomiが好き。「失敗した恋の別れ間際」の歌なのですけど、単品で聞いたときは曲中の「私」のただの独りよがりだったように聞こえたのが、孤独でも戦いに挑む『Believer』の後に来たことで、「お互いが思いあっていたのに結果的にソレが独りよがりになってしまった」と言うような、より深い孤独を感じる一曲になった気がしました。好き。
そこから続く3曲目の『透き通る青』がまたいい。誰かと別れてしまった後の男性目線のバラードで、アコースティックギターとピアノの出だしの上に、千葉さんの乾いて澄んだ声が乗って、『雨が止むまで』から続く雨上がりの澄んだ青空の情景がふっと浮かび上がってくるような印象を受けました。サビのハモりとユニゾンがとにかく切なく美しい。『雨が止むまで』『透き通る青』の作詞者は、Amの『桜色レイン』と同じ方なのですが、この方の書かれる情景が本当に美しくて好きだし、Kashicomiのそれを歌い上げる力がとても好きです。
4曲目の『仮面の素顔』はミドルテンポのロックで、出だしの少し歪んだギターに哀愁を感じました。千葉さんの声が乾いた印象を持つのと対照的に、野上さんの声はしっとりと湿った雰囲気で、一人閉じた中でもがく様な、普遍的な「本当の自分」という葛藤のテーマにぐっと重さが加わるように感じました。(千葉さんと野上さんだと、切なさや孤独感のベクトルが変わるような気がします。)
そして、この自分自身との葛藤の曲の〆であるラスサビで、【誰かのために生きることが僕を強くする(歌詞引用)】と「自分一人ではない」ことに気付いたところで、5曲目のロックナンバー『us』に繋がる流れが!めちゃくちゃにカッコいい!!
『us』はタイトルからして「自分たち」を意味する言葉で、自然と2019年11月のジェネフェスで客席を巻き込んだ二人のパフォーマンを思い出しました。『Believer』の戦いの歌から、すれ違いや孤独を経てこの『us』に辿りつくという構成が最高に熱い!!
最後に全体の〆の6曲目を飾る『「ありがと」』。ロックとバラードが中心だったCDの中で、ピアノとホーンセクションが中心のJポップが、アンコールやカーテンコールの雰囲気を感じさせます。歌詞そのものはシンプルに、応援してくださる方への感謝の気持ちといった感じなのですが、一連の楽曲の流れから、「Kashicomiの二人から私たち(聴き手)に伝えてもらっている」といった実感が自然と湧いてくる、そんな素敵な締めになったと思います。
このCDは一曲一曲が素敵なのはモチロンなのですが、何よりも素晴らしいのは、「一つのCDになった時のまとまり」だと思います。
コンセプトアルバムではないので、1つ1つに明確な繋がりがあるわけではないのですが、全体を通して聞いたときに浮かび上がってくる情景が必ずあります。
万人が同じものを見れるわけではないと思いますが、一人一人、何かしら見える物語があるんじゃないかと感じました。
千葉さん野上さん共に、いろいろな媒体で「全員でこだわっている」ということをよく話されています。
お二人もサウンドプロデューサーの西岡さんも他のスタッフさんも全て含めた【Kashicomiチーム】が【Kashicomi】についてどんどん理解を深めていくからこその、この世界観の強さなんだろうなと思います。
Amの時も「声優さんのユニットだからと侮ってました、御見それしました」と書きましたが、本当に、まだまだKashicomiのことを見誤っていたなと言う気分です。
新しいCDが出るたび、ライブをやるたびに「次はどんなすごいものを見せてくれるんだろう」と思わせてくれるKashicomiが本当に大好きです。
もう本当に……本当に…………GWのライブがつぶれたことが惜しい。
待つ。待ちます。次のライブまで待つので、Believerやusでの素晴らしい煽りや透き通る青での美しいユニゾンを楽しみにしています。
というわけで長くなりましたが、Kashicomi2ndミニアルバム『Dusk』をよろしくお願いします!!
【アルバム】Kashicomi (千葉翔也・野上翔)/2nd Mini Album Dusk アニメイト限定盤 | アニメイト
Kashicomi/Dusk - TOWER RECORDS ONLINE
【追記】
DL販売が開始されました!!
https://ch.nicovideo.jp/showshowradio/blomaga/ar1893128
配信サイトは公式のニコニコチャンネル・ブロマガをご参照ください。
あとよろしければお二人のラジオ:翔福翔来もよろしくお願いします。
リアタイできなくても、最新回はニコニコ動画で無料配信だよ
Kashicomiはヤバいぞ
ヤバいという言葉を安易に使うのはどうかと思いますがヤバい以外の言葉が見つからない。
以前、Kashicomiの1stミニアルバムが出たときにレビューブログを書いたのですが。
その後、レーベル合同ライブを経て、先日行われたミニライブと2ndシングルがえらいヤバい仕上がりになっていたので書き散らかしたい所存。
ちなみに1stミニアルバムの記事はこちら。(Kashicomiってなんぞやって思った方もこちらの冒頭だけ読んでください)
さること4月に、レーベルのマリン・エンタテインメント所属の若手3ユニットで合同ライブ「MARIN SUPERNOVA LIVE2019」(通称ノヴァライ)がありました。
こちらに関しては、もうメチャメチャかっこよかったのですが、ある意味「思った通り」のライブでした。
千葉さんはJanneDaArcなどがお好きで学生時代バンドやってたと伺ってたし、野上さんはSideMで「煽りは野上に任せろ」と定評のある方だし、お二人ならこれくらいのポテンシャルはお持ちだろうと思っていました。
(誤解のないように申し上げますが、本当に本当にかっこよくて、そしてめっちゃ楽しかったです。1月発売のBD買います)
で。
12/25に2ndシングルが発売予定で、そのうえで先日の11/10のアニメイトガールズフェスティバル(AGF)内のライブイベント「NextGenerationFestival2019」(通称ジェネフェス)にKashicomiが出演されました。
セットリストは、先述の1stミニアルバムより「LOVELESS」と「桜色レイン」、そして2ndシングルより先出で「us」の計3曲。
これがまたヤバかった。
「LOVELESS」と「桜色レイン」は、ノヴァライのときよりもグッと演出力が上がっていました。
特に「LOVELESS」、前回はポジションチェンジの時のハイタッチくらいしかなかったのですが、今回は『キスをしてほしい』という歌詞に合わせてセンターで色っぽい掛け合いを見せたりと、より曲の雰囲気が出てました。
「桜色レイン」は相変わらずエモ全振り。ノヴァライの時点で既に完成された空気がありましたが、今回も野上さんの遠くを見つめる視線が曲の切なさを際立たせて素晴らしかったです。
からの、新曲「us」ですよ。
こちらは前半の試聴が公式でアップされていた(のと、イベント先行販売分があった)ので、曲の雰囲気やメインメロディは頭に入れていったのですが。これはもう、ライブで化ける曲でした。
こちらの曲は コール&レスポンスというか、前奏や間奏部分のメロディのコーラス部分を観客が歌う部分が存在しています。
同じようなタイプの曲だと、すでにAmで「FlyHigh」という曲が存在しますが、『こい、もっと!!』とKashicomi側から観客に投げかけてそれを返す「FlyHigh」に比べ、「us」はさらに一歩進んだ『会場を巻き込む』パフォーマンスに進化したんじゃないかなという印象を受けました。
曲が始まる前にアカペラでコーラス練習を挟み、そこからシームレスで楽曲に突入したからかもしれませんが、会場内のボルテージをどんどんあげていくパフォーマンスは圧巻でした。
Kashicomiのこの進化は、Kashicomiというユニットが持つ世界観を二人(とメインスタッフさん)の間できちんと共有してるからなのではないでしょうか。
ライブのMCやパンフレットのインタビュー、そしてお二人のラジオ「翔福翔来」などで『楽曲制作の時点から、楽曲の並び順、CDのジャケット撮影も含めて話し合いに参加している』『とにかく会議が長い』ということをよく話していらっしゃいます。
その濃密な会議の分、ユニット、楽曲、パッケージ、パフォーマンスへの理解を共有し合っているからこそ出せる世界観なのではと、今回のステージでそれを強く感じました。
『声優さんが二人で並んで歌っている』のではない、きちんと『ユニット』に仕上がっているのが、Kashicomiのカッコいいところだなと思います。
それと、先の展望へのビジョンがしっかりとしているんじゃないかと、ラジオなどを通して感じることが多いですね。そういうところも好感度高いです。
ていうか、前回もちらって触れたんですけど、本当にお二人の相性がいい!!
声の相性もさることながら、歌い方やステージパフォーマンスが対照的なところが、グッとかみ合ってるんです。
千葉さんは、曲に合わせて低めのロックらしい声の出し方から高めの可愛らしい雰囲気まで声色を使い分けつつ、客席を煽って盛り上げていくスタイルのパフォーマンス。
対する野上さんは、安定した声で歌い上げニュアンスで曲を表現するタイプで、ステージでは曲によって表情をガラリと変えて歌詞に合わせた身振りで表すのが得意な方。
そのお二人の化学反応で、楽曲単体での情景やステージでの世界観が生きてくるのが、本当に素敵だなと思います。
そういうわけで、12/25発売のKashicomi 2ndシングル「us/雨が止むまで」をよろしくお願いします!!
【マキシシングル】Kashicomi (千葉翔也・野上翔)/us/雨が止むまで 通常盤 | アニメイト
Kashicomi/us/雨が止むまで - TOWER RECORDS ONLINE
試聴もあるよ
それと一番上で話題に出したノヴァライ2019もすごくよかったので……来年5/3にノヴァライ2020あるので……
【Blu-ray】MARINE SUPERNOVA LIVE 2019 通常版 | アニメイト
以上!!
野上沼のすゝめ
沼とか言うな。
声優の野上翔さんにドハマリしてからちょうど四カ月くらいなのですが、
SideM等の作品を通して野上さんにハマって、さてこれからもっと知りたいんだけどどこから入ろうかという方向けに、自分なりに沼の入り口をまとめてみました。
※ 経歴や出演作品は事務所HPかWikipediaをご覧ください。
このまとめではアニメ・漫画以外でのご紹介です。
http://www.marine-e.net/sp/showshowradio/
千葉翔也さんとの二人喋りラジオです。
文化放送系WEBラジオ超a&g+で毎週水曜25時から、30分番組です。
オススメポイント
①最新分は無料で聞ける上にアーカイブ全話配信。
いきなり有料配信に手を出すのは勇気が……という方にオススメ。
ラジオなのでリアルタイムはもちろん無料、そしてニコニコちゃんねるのアーカイブも最新分は1週間無料で聞けます。
さらにこのアーカイブ、月額324円で全配信分聞き放題&会員向けおまけ配信有。
コスパがいいという言葉は使いたくないけど思わず使っちゃうくらいマジでコスパがいい。だって5月で100回放送行くんだよ?!
→2021年3月より、価格改定で月額550円になりました。けど2021年5月で200回に到達する予定なので、実質1回2.5円以下。本人たち曰くレジ袋より安い。
②息の合った軽快なトーク
SideMの同ユニットのリーダー&センターにキャスティングされ、様々なライブ&イベントにユニットで参加し、時には二人でラジオ当番をこなしたりしていらっしゃった経緯から、トークの息がぴったりで、まるで漫才かとでもいうように会話のテンポがいい!
片方がボケればツッこむ、片方が話に詰まれば助け舟を出す。
二人の会話がつるつると進むので、聞いてて飽きないラジオです。
③全力オタトーク
野上さんのご趣味の特撮、千葉さんのご趣味の宝塚、そして共通の話題のゲーム(特にスパロボ)の話題を全力で繰り広げてくれます。お二人の趣味について知りたい方は必聴。特撮や宝塚のネタで悩みを解決する相談コーナーまで。
ちなみにスパロボに至っては、特別回まで設けてたのでお察し。
ただとにかくお二人とも楽しそうなので、そういった趣味の話が聞きたい方はマジで必聴。(大事なことなので2回)
学生リスナーさんが多い印象ですが、特に漫画やゲームの話は全体的に20半ば~30前半の男性向けだと思う。
④真面目で誠実
野上さん、千葉さん共にリスナーの悩み相談(恋愛から勉強仕事まで)に真剣に答えてくださっています。そんな真面目な側面がお好きな方はぜひ!
(ていうか翔翔リスナー若い人多いイメージなんだけど、アレよな、自分に近い目線で意見をくれるお兄さん(千葉さん)と一回り上で大人目線の意見をくれるお兄さん(野上さん)が真剣に相談にのってくれたらそら惚れるわな。)
8P CHANNEL(ハッピーチャンネル)
野上さんが参加されている若手男性声優ユニット8P(エイトピース)のWEB番組です。
Rakuten TV 声優チャンネル で、隔週金曜配信、1回約30分×1シーズン12回。2021年4月から第10シーズン放送決定!
(※Dアニメストアでも第7シーズンまで配信中!(2021年3月現在)8P channelシリーズ | dアニメストア )
SideMから野上さんにハマった方は、上記の千葉さん他、八代拓さん、榎木淳弥さん、益山武明さんがご参加されていて馴染みやすいかと思います。
オススメポイント
①とにかく楽しい!
笑える。もうこれでもかというくらい爆笑できる。全力でだるまさんが転んだしてたり、全力であっち向いてホイしてるだけなのになぜか笑える。
回によってはただ酒飲んでトークしてるだけなのにめちゃくちゃ楽しい。
エチュード(即興劇)の事故率とかヤバイ。腹筋鍛えられます。
SideM以外わからない……という方でも大丈夫、いわゆるダンスィキャラな畠中さん、クールな顔して斜め上に飛び抜けているアーサーさん、皆の取りまとめ役に見えて時々ヤバイ発言をかます高坂さんとか、全員キャラが濃いです。
(8P内の野上さんのポジは、ツッコミ・キレ芸・まとも・じゃっかん不貞腐れ?)
②演技のお仕事、歌のお仕事が好きな人向け
番組内で朗読が聴けます!!内容は8Pオリジナル。
1話完結ものから、数話をまたぐシリーズものまで。人気の長編シリーズは「モンスターカフェ」シリーズと「アニマル村」シリーズ。双方ともにリーディングイベントでも披露されました。
演じられるキャラも多種多様で、野上さんはモンカフェでは底抜けに明るい死神、アニマル村ではクールで寡黙なふくろうを演じていらっしゃいます。
イチ野上ファンとしては、第2シーズン11回の「Starlight Stage」(八代さんとのW主演)と第5シーズン9~11回の「銀行強盗パニック」(狂言回し)がおすすめ。
また、8Pでは歌も出しており、ユニット曲、デュエット曲、そしてソロ曲もあります!!現時点でレアな野上翔名義のソロ曲!!必聴!!長くなるから割愛!!
③定額で配信分が全話視聴可能
無料配信は短いお試し尺しかないのですが、 月額550円で過去配信分全部見れます。第5シーズン×12回=60回分が定額で!!現在、第6シーズンも配信中。
(また今シリーズでは上記で触れたStarlightStageの続編も公開予定です!)
2021年から2桁大台の第10シーズン配信決定!現在、第9シーズン×12回=108回が550円!1回5円の良コスパ!!
なお、楽天の声優チャンネルという枠での課金になるのですが、他にも&6alleinさんや声優ボーリングなどの他の声優コンテンツも視聴できるので、お得感高めです。
http://www.onsen.ag/program/kumagami/
熊谷健太郎さんとの二人喋りラジオです。インターネットラジオステーション音泉で毎週水曜日、午後1時頃配信。40分前後の番組です。
オススメポイント
①穏やか系男子会トーク番組
HPの宣伝文にもある通り、プライベートでも親交のあるお二人によるラジオなので、野上さんも他の番組に比べると、ゆったりとした雰囲気でお話しされていらっしゃいます。
熊谷さんも落ち着いたトーンの話口なので、始終穏やかな雰囲気で癒されます。
ただ、そんな穏やかな珈琲店的な雰囲気であっても、話している内容は男子会(笑)規制音(いわゆるピー音)多めだったり、ギャルゲートークだったり、方言ネタだったり、「男子ってしょうがないなぁ」みたいなノリなので、肩の力を抜いて聞けるラジオです。
野上さんと熊谷さんのお二人が本当に仲がよろしいので、野上さんの素の部分が一番語られてるのはこのラジオかも??
②配信時間はたぷり40分越え
音泉さんの特徴なのですが、定時放送ではないため尺に大分ゆとりがあります。
そのため、せわしなさがなく、お二人の話をたっぷり聞けるのが特徴かと。
それぞれが出演されたイベントの感想なども、たくさん話してくださります。
初期は30分ちょっとだったのですが、最近は40分を超えることが多くなりました。
(私が音泉リスナーになったきっかけは某水泳アニメラジオなのですが、あれはガチで60分くらい尺とってたから……パーソナリティーがおしゃべりすぎて)
③最近放送枠が増えました
音泉プレミアムサポーター枠(月額550円)とニコニコチャンネル男湯チャンネル会員枠(月額540円)のいずれかで放送が楽しめます。
第一回配信分はいずれも無料でお試し可能。音泉・ニコニコ共に最新回+過去分3回の視聴が可能です。
ニコニコの方ではチャンネル枠の番組で定期的に生放送を行うとのことです。
以上三つの番組が、初心者でも野上さんのご活動を追いやすい範囲かと思います!!
※ 番外編 ※
野上翔さんのチョクメ
チョクメという、タレントさんご本人から文章・写真がメールで配信されるサービスです。(メルマガみたいなもの)
お一人につき月額330円。
SNSアカウントの無い野上さんの、ラジオ以外での宣伝、近況報告を伺える唯一の手段です。
野上沼に興味があるなら登録必須。
※SNSは苦手とのことで、ツイッターもインスタもやっていらっしゃいません。
最近では、SideM4thライブについて、3000字越えのメールをいただきました……。
写真撮影がある現場(イベントのパンフ撮影などなど)の際は、オフショットを送ってくださることも。
とにかく誠実で文章が丁寧な方なので、参加されたイベントの感想をじっくりと送ってくださいます。
ていうか野上さんのファンでなくとも、彼の参加コンテンツ(SideM、ツキプロなど)にご興味ある方は取ってもいいんじゃないかと思うくらい。
(そこから野上さんに沼ってくれ)
渡辺紘さん、深町寿成さんとの番組「ドコ行く」
野上翔・渡辺紘・深町寿成のドコ行く?の記事:ボイスガレッジ:ボイスガレッジチャンネル(ボイスガレッジスタッフ) - ニコニコチャンネル:アニメ
3~4か月に1度定期的に開催されている単独イベント「野上翔の野上SHOW」
など、他にも定期配信・開催されているものもあります。
取り留めもなくなりましたが、とりあえず、野上翔さんっていいぞ……を全力で知ってほしいがための入り口まとめでした。
Kashicomiはいいぞ
別名、伊瀬谷四季にはまったら中の人にもドはまりした話。
ここまでのあらすじと前置き。
アイドルマスターSideM沼にすっぽりと落ちた伊瀬谷四季P、四季くんの中の人=野上翔さんが参加しているラジオやWEB媒体をのんびりと追っていました。
そのうちの一つ、SideMのHigh×Jokerのギター兼リーダー:秋山隼人役の千葉翔也さんと一緒にやっているラジオがなんとなくお気に入りに。
千葉翔也・野上翔の翔福翔来!! | マリン・エンタテインメント
オシャレにこだわりがある一方、最高にガチなオタクトークも繰り広げ、そして時にリスナーさんの真面目な悩み相談にも乗るお二人のラジオがとても楽しく、
エムマスから離れたところでも楽しく拝聴していました。
で。
そんなお二人がラジオ発のユニット:KashicomiとしてCDを出されることに。
普通にラジオが面白楽しい一方、当たり前ながらお二人の声が好き&バンバン歌ってるエムマスでお二人を知ったから歌われることに抵抗がない&ていうか声優の歌手デビュー全然OK(好きなバンドは鈴木達央のOLDCODEX)&そもそも音楽が好きなので、流れるようにシングルを購入。
お二人ともやっぱり歌うまいな~声好きだな~、からの、先日ミニアルバムが発売されたのでこちらも購入。
したら、何気なく買ったこのミニアルバム:Am(エーマイナー)が思いがけず最高だったっていう話。
長くなりなりましたが前置き終わり。
あえていうなれば、声優さんのラジオ発ユニットということで侮ってました。御見それしましたとしか言うほかない。
先発で出したブラックアウト/Chance!がジャブとして仕事しすぎていて、アルバムに入った時にこんなメガトン級なパンチになると思ってなかったよっていうか、
視聴段階ではわからないくらい、フルで聞いたときの編曲が素晴らしいっていうか。
(サウンドプロデューサーの西岡和哉さんのお名前は存じ上げていなかったのですが、作曲としてはもちろん、アレンジャーとしての腕がものっそい……)
ブラックアウト、Chance!はそれぞれ単体として聞くと、疾走感があるロックナンバーと、可愛らしく爽やかなJpopといった雰囲気で、どちらもストレートな印象があります。
が!他の4曲と組み合わせたらとんでもない化け物でしたよ!!
構成について簡単に言うと、前半はロックナンバー、後半はポップナンバーで、歌詞カードの色合いも黒と白と言う風に分かれています。
1曲目のLOVELESS、ちょっとジャジーな雰囲気も持ち合わせた、セクシーで重厚な曲です。お二人とも普段は青少年の役柄が多いのですが、千葉さんこんなに重厚な色っぽい声出るんですね……。対して野上さんの方は千葉さんより高めのトーンで、湿度の高い切なさを滲ませる路線で、これが元気少年伊瀬谷の中の人なんですかちょっと。
と、そんな風にセクシーで重ためなロックを一発目に置いてきたかと思ったら、2曲目は先行して出したブラックアウト!元々疾走感のある曲でしたが、LOVELESSの重たい音と比例して、もう走る走る!全力疾走!!二人の声の攻撃的な雰囲気もより増して、曲本来の持つ崖っぷちと隣り合わせの危険な希望のような部分がより際立つ!そして、前の曲のセクシーさも受け継いで、曲のバックグラウンドに、もしかしたらそう言った情事的な部分もあるのではという含みまで持たせて来る!!
そして前半3曲目は、前二つよりもさらに走るロックサウンド・FlyHigh! 内容もカラッとした、本人対曰く背中を押すどころかぶっ叩く勢いの応援ソング。息をつく暇もないくらいに「走れ!」と突き動かすような曲は、お二人がラジオで「全力でがんばれ!悔いを残すな!」とエールを送るときの雰囲気をさらに高めたような感じでとにかくカッコいい!!
後半に入ると、曲調はロックからポップにガラッと色を変えます。
ただ、急に全部を変えるわけではなく、4曲目は前曲の背中を押す雰囲気をわずかに残したYou are my only star。声の調子も優し気で、ユニゾンだけではなく一部にハモリも取り入れたりとタイトルに入る星のようにきらりとした要素も入った、爽やかで少し切ない恋の歌です。
そこから続く5曲目の桜色レイン。明るさを残したバラード調で、桜の雨のタイトルからわかるように、春の別れを示唆しています。(作詞も、この曲だけ女性の方)only starよりさらに優しい声で、サヨナラはただのサヨナラではない、いつかまた会いたいという祈りを残したサヨナラなのが本当に切ない。
そして!!この2曲の後に来たことで(個人的に)ものすごく化けた6曲目のChance!
桜色レインがそもそもエンディング感のある盛り上がり方をラストに見せるのですが、そこから一気にポップな雰囲気をひっさげたChance!が盛り返す!!Chance!の歌詞は「君と一緒にいたい!」という思いを前面に出した歌なのですが、単体で聞いたときにはするっと流した「お願い もう一緒にいて」「ねえずっと一緒にいよう」という歌詞が、ささやかな願いを胸に抱いたonly starといつかを胸に秘めた桜色レインの後に来ることでものすごく生きてくる!!!
曲自体も、シングルの時にはブラックアウトの対比で緩やかに聞こえたメロディが、ゆるやかな桜色レインの後で力強さを増している!!!シングル時に感じた軽さが前向きな力強さに変わる!!!何これすげえ!!!
正直初聞きの時に、千葉さんの声がショタっぽく聞こえて、野上さんがとてもお兄さんっぽく聞こえたから、兄弟後略モノの乙女ゲー主題歌か?とか思ったけど、その雰囲気が払しょくされたすごい!!!
もともと1つのCDで1つの物語を掲げるSoundHorizonが好きな私、アルバムとして一つのパッケージにしたときの大切さと言うものに重きを置いているのですが、このミニアルバムは6曲1つで綺麗にまとまっていて、黒だけでも白だけでもない、良いバランスだと本当に思いました。
いつかフルアルバム出してほしいなぁ……。その時どんな一つの作品が創られるのか、純粋に興味があります。
ていうか、先行シングルにブラックアウトとChance!チョイスしたセンス本当にすごいな?!
ラジオの空気感をそのまま出すなら、FlyHigh!とonly starの応援ソング2曲だと思うんだけど、それだとブラックアウトとChance!の立ち位置の変わり方が生きてこなかったし。LOVELESSと桜色レインは色が強すぎるし。
この2曲が、6曲の中でいい塩梅の重さを持っていたんだろうなぁ……。
またお二人の声の相性がいいんです……。
時に重厚で色っぽく時に爽やかで可愛らしく楽曲を彩る千葉さんの声と、感情は豊でも真っ直ぐな声でKashicomiというユニットに芯を与える野上さんの声の組み合わせがすごくいい!!
サウンドプロデューサーさんのツイートなのですが、ラジオ内でも、千葉さんが回転の速い頭で様々な話題を展開し、それを『オレはこう思うよ』って意見を挟みながら番組の舵を取るというスタイルが、ものすごく安定感があるんです!!
(そもそも野上さんが千葉さんの7歳上なんですが、その年の差がバランスがよく、かつお二人の間に遠慮がないので、幅広い年代の方に向いた良いラジオ何だと思います)
と言うわけで。
野上さんや千葉さん、そして翔福翔来を調べてこの記事に辿りつき、初めてKashicomiに触れる方がいらっしゃいましたら
ぜひともKashicomiの1stミニアルバムAmをよろしくお願いします!!!!
Kashicomi/Am - TOWER RECORDS ONLINE
2019/7/31 追記
ダウンロード配信が始まりました!!
音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
自分が利用しないので詳しくないのですが、各種ストリーミング配信もされているそうなので、
この機会にぜひぜひお願いします。
セカンドシングルも決まっているので……!!