語るだけ。

若手男性声優さんだったりゲームだったり。

次郎ちゃんと、私の思い出

私が高校生のころ(もう20年近く前)の話。
うちの学年を受け持っていた化学の先生で、次郎ちゃんみたいな先生がいた。
もちろん高身長のイケメンなんてことはない。
小太りで、背は低くて、無精髭で、カートゥーン柄のネクタイをつけていた。
新設の私立とはいえ、よく許されてたな。

私は化学が死ぬほど苦手だった。なのに、なぜか文系なのに化学選択だった。理由は省くが親がそれしか許してくれなかったのだ。
そんな事情で成績が地を這っていた私を「あはは、そうか、がんばれよー」と笑ってくれた。

気張らず、おどけて、いつも生徒たちの目線を忘れずに向き合ってくれた。
生意気なことたくさんいったけど、怒らず、そうかそうかって笑ってくれた。
同級生に合わせることが苦手でいじめられっこで
下の学年のばかりつるんでた私の泣き言を昼休みを潰してまで聞いてくれた。
私の理想の大人だった。
塾の講師のバイトをしてたときは、先生が理想だった。
きっと、315プロがある世界でも、次郎ちゃんは元生徒の誰かにとってそんな存在なんじゃないかな。

SideMにはまって、次郎ちゃんに出会って、先生のことを思い出した。
次郎ちゃんのユルい空気は、先生にすごく似ていた。
私は次郎Pじゃない。
でも次郎ちゃんを見るたび、実はちょっと背筋が伸びる。

M先生、私はオタクのまんま、今もどうにか生きてるよ。
だから、先生も元気でいてね。
次郎ちゃんのお仕事を見るたび、そんなことを思ったりするのだ。