Kashicomiは凄いぞ
3回目にしてタイトルのネタが尽きてきた感あるので次回書くときは何か考えます。
声優の千葉翔也さん、野上翔さんお二人のユニットKashicomiの2ndミニアルバムがやっぱりすごかったっていうのを書き散らすだけの記事です。
Kashicomiとは何ぞやと思った方は下記参照。
タワレコさんのアーティストページ Kashicomi - TOWER RECORDS ONLINE
去年発売の1stミニアルバムの時に書き散らかしたページ Kashicomiはいいぞ - higaharaのブログ
もういい加減Kashicomiに関する記事は3回目なので、前置きは手短に。
というわけで。
Kashicomi2ndミニアルバム『Dusk』発売おめでとうございます!!
1stミニアルバムの時も「なんだこの完成度の高いユニットは」と驚いたわけなのですが、今回はさらに上をいく完成度の高さで、毎度「御見それしました」と言うほかないです。
雑感といいますか、とにかくケースを開けてパッケージを眺めて歌詞カードを見て曲の並び順を追った段階で「アルバムをCDで買う意義がある」と思わせてくれるユニットは本当に大好きです。
余談にはなりますが、サブスク、配信が主流である昨今、私自身お世話になっているのでそのありがたさは十二分に感じているのですが、それでも大好きなバンド・ユニットのCDを手に入れてワクワクしながら開ける高揚感は代え難いものだなと思います。
閑話休題。
新宿三丁目のゴールデン街を背景にしたジャケット写真や収録された各曲から、今回のテーマは「人の中で生きること、誰かと一緒に生きること」なのかなと勝手に受け取りました。
1曲目『Believer』は、重たいドラム音が主体のロックで、本人たちが「ここまで英語が多い歌詞は初めて」というだけあって半分以上が英語の歌詞になってて、もうとにかくカッコいい!Cメロがラップ調だったりととにかく攻めてる一曲で、戦いに挑むことをクールな言い回しで固めた歌詞に新しいKashicomiを感じました。
2曲目のシングルで先に発表されていた『雨が止むまで』。打って変わってメロウな曲調のバラードロック。シングルの時と立ち位置が変わってぐっと味わいも変わった!前作の『chance!!』もそうだったけど、これだからKashicomiが好き。「失敗した恋の別れ間際」の歌なのですけど、単品で聞いたときは曲中の「私」のただの独りよがりだったように聞こえたのが、孤独でも戦いに挑む『Believer』の後に来たことで、「お互いが思いあっていたのに結果的にソレが独りよがりになってしまった」と言うような、より深い孤独を感じる一曲になった気がしました。好き。
そこから続く3曲目の『透き通る青』がまたいい。誰かと別れてしまった後の男性目線のバラードで、アコースティックギターとピアノの出だしの上に、千葉さんの乾いて澄んだ声が乗って、『雨が止むまで』から続く雨上がりの澄んだ青空の情景がふっと浮かび上がってくるような印象を受けました。サビのハモりとユニゾンがとにかく切なく美しい。『雨が止むまで』『透き通る青』の作詞者は、Amの『桜色レイン』と同じ方なのですが、この方の書かれる情景が本当に美しくて好きだし、Kashicomiのそれを歌い上げる力がとても好きです。
4曲目の『仮面の素顔』はミドルテンポのロックで、出だしの少し歪んだギターに哀愁を感じました。千葉さんの声が乾いた印象を持つのと対照的に、野上さんの声はしっとりと湿った雰囲気で、一人閉じた中でもがく様な、普遍的な「本当の自分」という葛藤のテーマにぐっと重さが加わるように感じました。(千葉さんと野上さんだと、切なさや孤独感のベクトルが変わるような気がします。)
そして、この自分自身との葛藤の曲の〆であるラスサビで、【誰かのために生きることが僕を強くする(歌詞引用)】と「自分一人ではない」ことに気付いたところで、5曲目のロックナンバー『us』に繋がる流れが!めちゃくちゃにカッコいい!!
『us』はタイトルからして「自分たち」を意味する言葉で、自然と2019年11月のジェネフェスで客席を巻き込んだ二人のパフォーマンを思い出しました。『Believer』の戦いの歌から、すれ違いや孤独を経てこの『us』に辿りつくという構成が最高に熱い!!
最後に全体の〆の6曲目を飾る『「ありがと」』。ロックとバラードが中心だったCDの中で、ピアノとホーンセクションが中心のJポップが、アンコールやカーテンコールの雰囲気を感じさせます。歌詞そのものはシンプルに、応援してくださる方への感謝の気持ちといった感じなのですが、一連の楽曲の流れから、「Kashicomiの二人から私たち(聴き手)に伝えてもらっている」といった実感が自然と湧いてくる、そんな素敵な締めになったと思います。
このCDは一曲一曲が素敵なのはモチロンなのですが、何よりも素晴らしいのは、「一つのCDになった時のまとまり」だと思います。
コンセプトアルバムではないので、1つ1つに明確な繋がりがあるわけではないのですが、全体を通して聞いたときに浮かび上がってくる情景が必ずあります。
万人が同じものを見れるわけではないと思いますが、一人一人、何かしら見える物語があるんじゃないかと感じました。
千葉さん野上さん共に、いろいろな媒体で「全員でこだわっている」ということをよく話されています。
お二人もサウンドプロデューサーの西岡さんも他のスタッフさんも全て含めた【Kashicomiチーム】が【Kashicomi】についてどんどん理解を深めていくからこその、この世界観の強さなんだろうなと思います。
Amの時も「声優さんのユニットだからと侮ってました、御見それしました」と書きましたが、本当に、まだまだKashicomiのことを見誤っていたなと言う気分です。
新しいCDが出るたび、ライブをやるたびに「次はどんなすごいものを見せてくれるんだろう」と思わせてくれるKashicomiが本当に大好きです。
もう本当に……本当に…………GWのライブがつぶれたことが惜しい。
待つ。待ちます。次のライブまで待つので、Believerやusでの素晴らしい煽りや透き通る青での美しいユニゾンを楽しみにしています。
というわけで長くなりましたが、Kashicomi2ndミニアルバム『Dusk』をよろしくお願いします!!
【アルバム】Kashicomi (千葉翔也・野上翔)/2nd Mini Album Dusk アニメイト限定盤 | アニメイト
Kashicomi/Dusk - TOWER RECORDS ONLINE
【追記】
DL販売が開始されました!!
https://ch.nicovideo.jp/showshowradio/blomaga/ar1893128
配信サイトは公式のニコニコチャンネル・ブロマガをご参照ください。
あとよろしければお二人のラジオ:翔福翔来もよろしくお願いします。
リアタイできなくても、最新回はニコニコ動画で無料配信だよ